コンビニの価値の変遷から感じること

岐阜県可児市の税理士、西村賀彦です。

日本にコンビニエンスストアが現れて約40年余。

コンビニ最大手、セブンイレブン初期のコンセプトは「開いててよかった」でした。CMでもご覧になられたことを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。現在のコンセプトは、「近くて便利」になっています。

「開いててよかった」はまさに、コンビニの時間的な利便性をうたっています。当時は24時間営業をしている業態というのはほとんどありませんでしたから、当時のコンビニは『いつでも開いてる安心感』という価値を提供していたと言えると思います。現在は、ファーストフード、ファミリーレストランだけでなくインターネットのおかげで24時間対応は当たり前の世の中になりました。セブンイレブンのHPによると「近くて便利」というのは物理的な近さだけでなく、精神的な近さも込められているとのことです。つまり、『距離的にも精神的にも近くにある便利な存在』という価値を提供しようとしているということだと思います。

ここで強く感じるのは、時代の変化により顧客の求める価値は変わるということです。価値は、形の無いものですから言葉で定義される必要があります。つまり、自社の商品は何かではなく、自社の商品はどのような価値を提供するものなのかを再定義し、その価値を高め、伝えていくことが大切だと感じます。貴社の商品価値はなんですか?

(当事務所発行のCLOVER通信2014年10月号より)


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