事業承継について本気で考えたい方
事業承継は、通常の相続と異なり、親族間の問題だけではなく、従業員やその家族、取引先や仕入先、さらには取引銀行などまで関係する問題です。
そのため、「相続」よりも広い視野で捉えることが必要になるため、その準備にも長い期間が必要になります。
一言で「事業承継」といっても、「誰に」「何を」「いつ」「どのように」と考えをめぐらしていくと一筋縄ではいかないということに気付きます。
僕も、税理士を目指す前は、祖父が立ち上げ、父親が承継した陶器製造業を継ぐつもりでした。結果的には、父親と一緒に仕事をしたのは、2年半程度の期間でしたが・・・
そんな僕には、忘れられない思い出があります。
僕が小学校に入る前くらいのことだったと思いますが、何やら祖父と父が言い合いをしていました。
「こんな借金だらけの会社、いらんわ!!」
という父の言葉は、今でも鮮明に覚えています。
それから、数ヶ月後のことだったと思いますが、僕の家の周りにあった工場は取り壊され、一番家に近い小さな工場だけが残りました(いわゆる事業縮小ですね)。
そして、工場があった場所には、いくつもの家が建っていき、いろんな方々が引っ越しをしてきました。
当時は、そのことを何とも思っていませんでした(小学校に入学する前ですから当たり前ですよね)が、今思えば、祖父にとっての「自分が立ち上げた工場を手放し、雇用している従業員をどうするかの決断」、父にとっての「会社を引き継ぐことの責任」など、たくさんの想いや考えが交錯した結果の出来事だったのだと思います。
僕も、その出来事を知っていたからこそ、その仕事を長男として継ごうと決意したのだと思います。
(様々な理由から、現在は、僕は税理士をしていますが、そちらについては別の機会に。。。)
このように、田舎の小さな会社でも、事業承継となると様々な問題が生じます。
この考えは、税理士としてたくさんの経営者の事業承継を見てきても変わりません。それどころか、その規模が大きくなればなるほど、その対策は並大抵のことではなく、時間を要するものだと痛感しました。
と、同時に事業承継対策が必要でありながらも、その対策が遅れ、結果的に事業縮小を余儀なくされた会社や、思いがけない争いに発展し、余分なお金がかかり、苦労される後継者の姿を見てきました。
そのような事態を避け、円滑な事業承継に貢献したいとの想いから、来月の11月25日、事業承継に関するセミナーを開催したいと思います。まずは、事業承継がどういうものか、どういった方々が対策をする必要があるのかということを中心に、プレセミナーという形で企画をしました。
ご興味のある方は、こちらのチラシをご覧の上、FAX又は下のお申し込みフォームからお申込みいただければと思います。
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